INTERVIEW

木質バイオマスボイラの導入で林業の活性化・雇用の創出。
村の産業と暮らしに寄り添う巴商会のメンテナンス

画像
木質バイオマスボイラ

群馬県多野郡上野村・導入のご担当者 様

木質バイオマスボイラの導入を決めたきっかけを教えてください。

村の95%以上が森林のため、林業・⽊⼯業が主要産業の1つです。 私自身が異動で林業担当になった時、前々村長から前村長に替わられたタイミングと同じでした。前村長は「林業に力をいれてやっていこう」「切り捨て間伐*1から利用間伐へ」という考えを持った方で、上野村の林業の流れを切り換えた方でもありました。 ➀山も綺麗になる、②林業も活性化へと繋がる、③雇用も生まれる、④捨てるはずだった間伐材をエネルギーに変換できる…良い事ばかりだなと。 まずは「未利用の間伐材を使いペレットを作る」⇒「ペレット工場を建てる」というお話からスタートしました。次に「作ったペレットをどうするか?」と話が挙がった際、当時村には加温が必要な温浴施設が3軒あったので、そこに木質バイオマスボイラを導入する事でペレットの利用が可能になる、という運びとなりました。

*1 間伐(かんばつ)…育成段階にある森林において樹木の混み具合に応じて、育成する樹木の一部を伐採(間引き)し、残った木の成長を促進する作業をいう。間伐を行い適正な密度を保つことで、森林環境保全に繋がる。

弊社を知ったきっかけを教えてください。

平成21年頃から、木質バイオマスボイラの視察をしていた際、当時お世話になっていた森林コンサルタントの方と、長野県天龍村に設置されている「ペレット用バイオマスボイラ」を観察して巴商会さんを知りました。

弊社の製品をご選択された理由を教えてください。

木質バイオマスボイラを導入するとしても、既存の設備へ導入が可能なものを探していました。あまりに大きな製品だと、入れるのが大変ですからね。 その点、巴商会さんの木質バイオマスボイラは「コンパクト」でした。これなら既存の設備への導入も可能だと思いましたね。

弊社の製品を「導入してよかった」と実感されているのはどんな時でしょうか。

メンテナンスの対応が非常に良いです。 いつもメンテナンスに来てくださる巴商会さんの社員の方は、製品の事で分からない事があり電話をすると丁寧に答えてくださいますし、来ていただく時も対応が早いです。 また、設備の仕組みがシンプルで、何か不具合が起きた時も原因が分かりやすいというところも良いですね。

画像
画像
画像

弊社が頼りになると感じるのはどのような時でしょうか。

先に申し上げたメンテナンス対応ですね。 それとは別に、木質バイオマスボイラの導入当時のお話になりますが、 当初は、既設で設置されていた灯油ボイラと同じ能力を導入しようと考えていました。 すると巴商会さんは、導入予定の温浴施設に何人の人が来場し、どれくらいの湯量を使用するのか等のヒヤリングから行ってくださり、そこから熱量換算等、細かいところまで計算し、ボイラ能力の選定をしてくださいました。ご説明も参考になりましたし、とても信頼できる・頼りになると思いました。

これからの巴商会に期待していることがあれば教えてください。

自前で納入後に取り付けましたが、次回導入時には、排出ガスの温度等を外出先からも確認できたり、エラーをメールでお知らせしてくれる「遠隔監視システム」の導入をお願いしたいですね。(※設置当時はありませんでしたが、現在はオプション(有償)で設置する事は可能です。)あとはメンテナンス対応を今までどおり、行っていただけると嬉しいです。

画像

群馬県多野郡上野村

令和6年10月1日現在、人口1,000人の村民が暮らしております(その内、2割がIターン*2の方々になります)。群馬県では一番小さな村で、関東地方でも島嶼部(伊豆諸島・小笠原諸島)を除くと最も人口の少ない自治体です。村の95%以上は森林に囲まれており、緑豊かな村です。観光事業にも力を入れており、関東最大級の規模を誇る鍾乳洞「不二洞」や、大人も子供も楽しめる、「まほーばの森」に作られた「パークやフォレストアドベンチャー上野」が大人気です。雄のイノシシと雌のブタをかけあわせた「イノブタ」のお肉は、上野村を代表する特産品として、多くのファンがいらっしゃいます。

*2 Iターン …出身地は都市部で、就職は地方で就職する現象のことです。