ご挨拶 Message

エネルギーの未来を見据えて
既存の事業を守りつつ新しいことにチャレンジしながら次世代に繋ぐ

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日本のエネルギーと共に110余年歩んできた巴商会。
巴商会は今、第二創業への転換期を迎えています。

世の中を振り返ると、大量消費・大量生産の時代はとっくに終わり、これからは「循環型社会」を形成することが大事になってきていると強く感じています。
限りある資源を無駄に使わない──SDGsの観点からもすでに重要視されていますが、私はより日本に馴染みやすい『六方よし』を掲げております。

『六方よし』というのは、近江商人の『三方よし』から発展した考えです。
「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」
この三方に加え、
「作り手よし」「地球よし」「未来よし」
この六方で『六方よし』というわけです。

『六方よし』は、歴史の長い会社が世界一多い日本でこそ適していることと感じています。
長いスパンで事業を視ていける日本の会社の場合、従来の『三方よし』では足りないのです。
巴商会も創業から長く続き、これからも続いていく会社として、作り手としての誇り、循環型社会の形成による地球・環境への貢献、未来への貢献まで見据えていく必要があります。

過去に学び、現状をきちんと認識し、未来を想う。
地球と未来のことに想いを馳せながら、作り手の今を整えて、次の世代に渡していく。
これこそが、長く存続してきた会社の責任ある姿だと思います。

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新しいエネルギーソリューションのために
多燃料化とレンタル事業へのチャレンジ

先述した『六方よし』の「地球よし」「未来よし」。
これを実現するのが、多燃料化の確立へのチャレンジです。
「古くて新しい」木質バイオマスボイラは今や国内No.1の実績を持ち、多くの引き合いを頂いています。
ここ数年で、廃棄物を再利用できるバイオコークスボイラ、廃プラボイラ、残渣ボイラの実現化の目処が立ち、実際の導入も始まっています。
将来的には水素ガスボイラの実現も視野に入れ、近畿大学や大阪ガス他、様々な研究機関・企業と業務提携し、共に循環型エネルギーの推進に取り組み、多燃料化の道を探っています。

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また、巴商会は「モノ」を提供しているわけではなく、「機能」を提供している会社です。
だからこそ、レンタル事業も推進していきたいという想いがあります。
大量生産、大量消費の時代は終わりを迎えた今、モノを所有するのではなく、あくまでも機能を使っていただく。
循環型社会を実現するための一つとして、レンタルという形態の普及にチャレンジしていきたいと考えています。

巴商会は、地球の未来に想いを馳せ、巴商会の未来に夢を持ち、伝統と想いを繋げながら、時代を見据えた新たなチャレンジを続けていきます。
今後とも益々のご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社 巴商会 代表取締役社長

山崎 純大